今回は、異質ラバーの中でも最も苦手とする方が多いと言われている粒高ラバーを使用する選手への対策を紹介します。粒高ラバーの性質・特徴から、おすすめの戦術などを見ていきましょう。
【卓球】粒高ラバーの特徴
写真:出澤杏佳/提供:Rallys
粒高ラバーとは、表面に凹凸があり、その凹凸が表ソフトラバーよりも高いラバーを指します。粒高ラバーを使用する選手は、シェークバック粒、ペン粒、カットマンという戦型がメインになります。
トップ選手では粒高ラバーの選手は少ないですが、インドのスリージャ・アクラ選手やルクセンブルクのニー・シャー・リェン選手など、世界で活躍する選手も存在します。
粒高ラバーの特徴①:回転の影響を受けにくい
粒高ラバーの特徴1つ目は、回転の影響を受けにくいことです。
粒高ラバーは表面の凹凸により、相手の回転の影響を裏ソフトに比べて圧倒的に受けにくいという性質があります。そのため、レシーブやカットが非常にしやすく、安定して返球することが可能です。
粒高ラバーの特徴②:回転を逆回転にして返球する
粒高ラバーの特徴2つ目は、回転を逆回転にして返球することです。
表面の凹凸を利用することで、粒高ラバーは相手の回転を逆回転で返球することができます。強いドライブをかけると、強い下回転で返球されるということです。この性質が最も粒高ラバーの強みであると言え、同時に苦手をする人が多い部分であるとも言えます。
【卓球】粒高ラバーに対するおすすめの展開
ここで、粒高ラバーに対するおすすめの展開を紹介します。基本的には、シェークバック粒やペン粒の選手を想定します。
展開①:バックに深いツッツキからのフォアサイドに強打
粒高ラバーに対するおすすめの展開1つ目は、バックに深いツッツキからのフォアサイドに強打です。
粒高ラバーは逆回転にして返球します。それ故に、下回転のツッツキに対しては上回転で返球されると想定できます。プッシュで攻められることのないように深いツッツキを送り、返ってくる上回転をしっかりとフォアサイドに強打で決めきる展開のような、バックに詰めてから狙うという展開が、最も相手が嫌がる展開だと言えます。
展開②:ナックルショートサーブ・ロングサーブからの強打
粒高ラバーに対するおすすめの展開2つ目は、ナックルショートサーブ・ロングサーブからの強打です。
粒高ラバーは回転に対してその特徴を発揮するため、ナックル性のボールにはナックル性のボールでの返球が基本になります。そのため、ナックルサーブを送ることで、レシーブの回転は単純なものになります。そのボールを3球目でしっかりと狙い撃つことができると、しっかりと有利な展開になるでしょう。
【卓球】粒高ラバーと対戦する際の注意点
最後に、粒高ラバーと対戦する際に気を付けなければならないことを紹介します。
注意点①:ループドライブを避ける
粒高ラバーと対戦する際の注意点1つ目は、ループドライブを避けることです。
粒高ラバーの性質上、強い回転をかけると強い逆回転で返ってくることが予測されます。そのため、回転量が多いループドライブは、上手な選手であれば、強烈な下回転で返球されてしまいます。結局は自分が苦しむ展開になってしまうため、ループドライブはできることなら避けましょう。
注意点②:複雑な回転のサーブは避ける
粒高ラバーと対戦する際の注意点2つ目は、複雑な回転のサーブは避けることです。
粒高ラバーに対して複雑な回転のサーブを出すと、返ってくるレシーブは複雑な回転がかかっています。そのため、できるよう限りナックルサーブや真上、真下といったシンプルなサーブを使い分けて試合を進めるようにしましょう。
まとめ:粒高ラバーを克服しよう
粒高ラバーを苦手とする選手は多いですが、ポイントを抑えてしまえば、必要以上に恐れる必要は無くなります。ぜひ練習して、粒高ラバーを克服しましょう。
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