「迷える顧問・コーチのための卓球ギア相談室」

迷える顧問・コーチのための卓球ギア相談室

— 生徒と一緒に成長する“指導者目線”のQ&A特集

日々の指導の中で、用具選びや練習環境づくりに悩むことはありませんか?この特集では、現場のコーチ・顧問の方々が抱える「道具選びの迷い」を、実践的な視点で解消します。

Q1

初心者にどんなラケットを持たせるのが良い?

🎯 A:成長段階に合わせた“操作性重視”モデルを提案。

初心者にとって最初のラケット選びは上達スピードを左右します。最初の一本は“スピードよりコントロール”。軽量で反発控えめの合板系を軸に、正しいスイング定着を優先しましょう。

成長段階 おすすめ傾向 具体的な目安
小学生 軽量・コントロール重視 重量80g以下・ラバー柔らかめ
中学生 オールラウンド型 コントロール+安定性の両立
高校生 攻撃型への移行期 少し弾みを感じるモデルに変更
💬

最初は“ミスを減らせる道具”が上達への近道。

📎 関連リンク:ラケットの基礎知識
Q2

生徒が用具を選びすぎて迷う…どうアドバイスすべき?

🎯 A:パフォーマンスよりも「扱いやすさ」を重視したアドバイスを。

“道具が上手くする”のではなく、扱い慣れた道具で上達することを伝えましょう。試打→感想→比較の3ステップで本人の納得を引き出します。

タイプ別の声かけ例
  • 慎重派:「まずは今のプレーが安定するモデルを続けよう」
  • 勢い派:「速いボールより、正確なコントロールが先」
  • 流行追い派:「最新より“自分に合う”を優先しよう」
💬

使いこなせる安心感が、自信につながる。


Q3

ラバー交換をいつ指導すべき?

🎯 A:摩耗サインと大会前のタイミングを“見える化”。

生徒任せだと交換が遅れがち。劣化サイン(ツヤ消え・滑り・打球音の軽さ・端のめくれ)を共有し、時期を合わせた「メンテナンス週間」を設けると効果的です。

使用頻度 交換目安 補足
週5以上 2〜3か月ごと 試合前に新品へ交換推奨
週3程度 3〜4か月ごと 練習中心なら半年でも可
週1以下 半年〜1年 劣化が進んでいなければ継続可
💡

大会の2〜3週間前に「ラバー点検日」を設けると、交換判断がしやすく士気も上がります。

📎 関連リンク:ラバーの基礎知識
Q4

練習効率を上げる道具(マーカー・球出し機など)は?

🎯 A:練習目的を明確にして、“補助アイテム”を賢く活用。

購入前に「どの課題を改善したいか」を明確に。目的→道具→メニューの順で設計すると費用対効果が最大化します。

  • マーカーコーン: 動き出し・ステップ強化に。
  • 球出し機(ロボット): 一人練習やリズムトレーニングに。
  • ターゲットシート: 狙い打ち・集中力向上に。

道具→メニュー例: 球出し機 × コース固定 → 初球安定 → ラリー延長 → 最終的にパターン練習へ。

📎 関連リンク:練習効率アップに役立つ備品一覧

 

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